スペインとポルトガルから始まった大航海時代の時の動きとその影響
大航海時代の始まり・・スペインとポルトガル
スペインとポルトガルは、航海術、羅針盤、新知識などを使って海外渡航を始めた
※なぜ、海外渡航をする必要があったのか
・ヨーロッパで使われていた香辛料は、長い間地中海を経由してアジアから輸入されていた
→しかし、15世紀半ばになると、ヨーロッパとアジアとの間にオスマン帝国が入って利益を独占するようになってきた
=そのため、香辛料を輸入するための新しい道が必要になり、海外渡航を始めた
※どのような海外渡航が行われたのか
・ポルトガル・・アフリカ南端の喜望峰に到達、1498年にヴァスコ=ダ=ガマがインドに到達した
・スペイン・・スペイン女王イサベルの援助を受けながらコロンブスが航海に出て、1492年に西インドのサンサルバドル島に到達、
また、マゼランがインドを目指したがフィリピンで戦死し、残った部下によって世界一周が達成された
※海外渡航の影響
・コロンブスの到達後に、スペイン人が中南米に進出した
→スペイン人は、アステカ王国やインカ帝国を滅ぼし、幅広い文明を消滅させた
→征服したスペイン人は、国王の許可を得てアステカ王国やインカ帝国にいた人達(先住民)に納税や労働を強制した
※ただし、先住民は重労働と疫病が原因で、数が激減してしまった
=そのため、スペイン人はアフリカから黒人を奴隷として輸入した
※奴隷については、ローマ=カトリック教会も文化を理解できないまま、奴隷の改宗とスペイン文化の浸透を進め、先住民の社会を大きく変えた
・新航路が開拓されたことによって、世界の地域間の結びつきが、ヨーロッパ優位のもとで深まった
※この時に、ヨーロッパに以下のような変化が起きた
・商業の中心が地中海から大西洋岸に移り、イタリアが停滞した(=商業革命)
・「新大陸」であるスペインの植民地から銀が大量に流入し、人口増加したため、物価が急速に上がった(=価格革命)
・「新大陸」から様々な栽培作物が伝わった(=生活革命)